愛をはぐくむ

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 はぐくむ、ということばがあります。漢字で書けば、育む。文字通り、育てること。
結婚式の祝辞でよく、「二人は長年愛をはぐくんで」とか使われたりするけど、実際、男女の愛というのは、はぐくまれてようやく一人前になっていくものではないでしょうか。
はぐくむというかぎりは、それなりに時間も要るでしょうし、それ以上に、よいものに育てようというお互いの意志というのかな、努力や思いやりもきっと必要なはずです。

お見合いでも、恋愛でも、本質は同じことだと思うのだけど、出会いを出発点に、結婚に向かって、はぐくんでいく。結婚をしたらしたで、またはぐくんでいく。そういうものが、“愛”だと思う。よい“愛”を育てるにはけっこう手間暇をかけなくてはなりません。
愛することが、愛されることの質量を膨らませる。一方通行に愛していても、愛されていても、当面のことはともかく、本質的な“愛”には至らないのではないでしょうか。

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 相談所で知り合ったり、お見合いというと、何かしら条件優位の結びつきのように思う人も少なくないけど、そこに“愛”なくて継続できるほど、結婚という日常はヤワなものではありません。
ただ、愛の芽のようなものは、最初から大きなものである必要はありません。
育てるに足りる“愛”の芽を互いにもっているかどうかを感じとる場がお見合いなのだと思うのです。

いまは少し、みんな早くに結果を求めすぎる傾向があるのではないかと感じています。はじめから大きな愛を求めすぎる。大きな愛を与えようとするのではなくて、求めすぎる。
よい愛の芽を見つけたら、毎日怠らずに陽にあて、水をやる。そういう、はぐくむという日常そのものにも、生きる楽しさや、幸福になるカギはひそんでいると思うのだけど。

2013年7月 6日 15:14 長井 春美

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