父親力

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 私たちの相談所は他の相談所と比較して、当事者のご両親が関与される割合がずいぶん高いと自覚しています。関与といっても、当初、ご両親かその一方が相談に来られ、内容にある程度納得いただいた方が子どもさんに薦め入会にいたるというパターンが大半。ですから実際は入会への関与に過ぎないといってよいのだけれども、当事者の方々が活動される上で、相談所と親御さんの信頼関係が醸成されていることの意味は、とても大きいものがあると思っています。
ところで最近、親御さんが見え、息子さん、娘さんに薦めるというこのパターンにちょっとした変化が見られるようになってきました。お父さんだけで相談に来られる。あるいは、ご両親で来られても、ご家庭の意思を主導するのがお父さんであるという場合が、ずいぶん増えてきたように感じています。

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 私の立場からいえば、このことは実は大歓迎(笑)の傾向でもあります。
父親が婚活の入り口を主導され、いったい何がよいのかといえば、面談が論理的なものになる場合が比較的多い。いま、結婚がひじょうにむずかしいものになっている現実をあれこれ伝えるところからはじめるのですが、そのような大局から眺めて自分の息子に、娘に必要なことは何かという観点で考えていただける。私もその一人ですが、母親というものは、自分の子どもを大局的、現実的に眺めることを嫌う傾向があるような気がしています。いまは結婚しにくい時代であるという大局から現実の子どもを眺めないと、どのような結婚を目指すべきかという具体が見えてこないのです。
だから、お父さんと話していると、ひとことでいえば、話が早いという感じがする。それはもしかすると、子どもさんと結婚について話される場合も同じかも知れません。

もちろん、人が生きていく上で、大局だけが重要なわけではありません。表現は悪いけれども、どこか近視眼的に子どもに情愛をそそぐ目に慈しまれて、子どもは安心できる。
ふたつの視点のバランスでみんな育てられてきました。それは自分自身の結婚を考えるよいヒントになることなのかも知れません。

2013年4月27日 13:32 長井 春美

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