聞く力

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 たとえばお見合いでもパーティーでも、異性が親しくなっていく入り口は「会話」というものですが、それが苦手という人が増えているのかなという気がしています。
お見合いを終え、以降の交際をどうするかというところで、「話がうまくかみ合わなくて」とか、「会話がつづかなくて」といった断りの理由をあげる人も少なくありません。

前にも同じようなことを書いた記憶がありますが、会話は、「話す」と「聞く」で成り立っています。それがうまく成立しないとき、私たちは話すことのスキルばかりに目を向け勝ちで、だから口下手とかの苦手意識までもってしまったりするのだけど、でもほんとうに必要なのは、聞くという技術なのではないだろうかと私は思っています。お互い、話すことばかりに集中していれば、話がかみ合わなくて、話がつづかなくて、何の不思議もありません。

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 聞くということは、真剣にやればやるほど、たいへんな知性の動員を要することでもあります。相手から発せられた言葉の意味を受け取り、言葉の背景を洞察し、言葉や表情に込められた感情までもくみ取っていく。ということは、頭と心の両方をいっぺんにはたらかせることでもあります。と、ちょっと大げさだけどね。
でも、ちゃんと聞くから、それを受けた自分なりの話ができるということでもあるのですね。順番として、基本として、大事なのは、まず聞くということ。

聞くという力を育てるのは、よく聞くという経験の蓄積だとは思うのだけど、知性も感情もみんな含めて、その人の人となりをみんなこの耳で聞き取ってやろうというくらいの意識のはたらきも必要だと思います。

2013年3月16日 11:58 長井 春美

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