夫婦で成長する

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 ときどき、とても仲の良い老夫婦といった様子のカップルを見かけることがあります。
もちろん外から見ているだけのことだから実情は分かりません(笑)。
でも、たとえば特急の電車に並んで腰掛け、どちらかの膝にお茶菓子を置いて、車窓の景色についてあれこれ語り合っているような人たちを見ると、何とはなく頬が緩んでしまう。そういうとき、やっぱり、老いの世界に片足か両足か踏み込んでいる私に浮かぶのは、この人たちも、きっといろんなことを越えてこられたのだろうな、という感慨です。

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 人は結婚してからほんとうにいろいろなことがあります。思いがけないことも起こるし、起こるべくして起こることもあります。とくに幸いにして子どもに恵まれたら、別人格をもった新しい家族の誕生に、よくいえば生活と人生を正されるし、悪く言えば人生そのものを引っかき回されることになります(笑)。
お金のこと、生活の価値観のこと。いまは充分にあったり、気が合うような気がしていても、時間が経てば、困ることもあるし、これまで気づかなかった相違に苦しめられることだってある。
悩みも不安も、でも、一つひとつ乗り越えるごとに近づいて、気がつけば夫婦そのものが成長しているというのが、うまくいえないけど、理想の夫婦像なのではないかなと思うのです。そういう象徴を老いてなお仲良くあるご夫婦に感じるということなのでしょう。

大事なのはたぶん「いま」ではないのですよね。いまというより、目先のことというべきかな。何をもっているか、何を知っているかということではない。一緒に考えることができる、一緒に悩むことができる、二人で学んでいけるという、共感の「芽」なのだと思います。そういうものはそして、同じ時間を過ごしているときの「空気感」に感じ取るもので、目先の数値にはあまり反映されない。
この人となら、楽しいことばかりでなく、苦しいことも、悲しいことも、我慢することも一緒にできるだろうかという喜怒哀楽のすべてについて考え感じてみるのが大切なポイントかもしれません。 

2013年1月12日 11:40 長井 春美

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