ひとりの幸せ?

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 私たち人間というものは、どうも回りの動向が気になって仕方のない生き物であるようです。大きな動向や傾向の中に自分がいれば安心するし、そこから外れていれば不安を覚えてしまう。これもまた人間が社会的動物といわれるゆえんなのかもしれません。

ここで何度か取り上げていることですが、先ごろ、男性の5人に1人、女性の10人に1人が生涯未婚という統計の結果が発表されました。これもまた何度かお話ししてきたことですが、とくに男性の5人に1人が生涯未婚という数字は衝撃的で、ときおりこの数字を反芻しながら、社会の変化を痛感している私がいます。

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 いろいろな事象や事情が積み重なっての、この動向、傾向といえるものなのでしょうが、でもやっぱり、傾向が止まったり、反転していくべき事柄はあると思っています。現代社会を為しているみんなで考えていくべきことであるのは間違いないのだけど、5人に1人という、社会に一定の層を為すようなこの数字に、いま未婚である人は、「安心」しないでほしいなとつくづく思います。
だって5人に1人はそうなんだもの、なんて、諦念にも似た気持ちを抱かないでほしい。

「幸せ」というものがいつの間にか、自分ひとりで築き自分ひとりで味わう、そういうものに変化しようとしているのが、現代という時代の特質だと感じずにはいられません。でも、ほんとうの幸せは、配偶者や子どもや、家族や、そういう人々との関わりの中で感じ得るものだと私自身は思っているし、感じてもいる。そこに「社会的動物」の本質があるのだとも考えます。大事なことは世の動向ではなく、自分が何を幸せと思うかなのですよね。
「独り」が増え、当たり前になっていく時代は、やっぱり変だと思っています。

2012年8月 4日 11:51 長井 春美

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