客観視のすすめ

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 いろいろな機会に何度もいっていることですが、私たちの相談所は親と子の関係性をとても重視しています。相談所が出来て30年も経つと、そういうポリシーはいつの間にか世の中に定着して、子どもさんに優先して、まずご両親が相談なり見学に来られることが大半といっていいほど、いまは大きな割合を占めています。
結婚しない人が増えている。晩婚化が進んでいる。それはつい先頃にも書いたことですが、一定の年齢を過ぎても、結婚に気持ちの乗らない子どもを見るに見かねて訪ねてきた。そういうご両親が少なくありません。

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 概していえるのは、子どもの結婚について皆さん、どこまで親が関与していいのか悩みをもたれています。自分の足場を親も懸命に探している。というのが、この時代ならではの親の苦悩のひとつなのかもしれません。

そのバランスシートはそして、おそらくは日常の親子の関係性を象徴するのだろうと私は感じています。ときに、すべてを自分の意のままに運ぼうとする親御さんがまったくいないともいえません。いったいだれとだれが結婚するの? と聞きたくなるような。

結婚は子育ての集大成なのだろうと私は考えています。「育てる」ということを終える、ひとつのターニングポイントでもあるのですね。結婚という新しい社会に子どもを送る、その送り方を親もまた自分なりに考える機会なのだと思います。
だれも自分の子どもは可愛い。その可愛いという感覚に客観視、社会性という少しひんやりする風をどれほど送ることが出来るかが、親のあり方を見つめ直すポイントなのかなと思います。自分の子どもだけが可愛い親の子どもと結婚させようと思う親はたぶんどこにもいないはずです。

2012年5月26日 15:50 長井 春美

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