転ばぬ先の杖

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 新聞、テレビ、インターネット。以前に比べて結婚がずいぶん難しいものになっているという情報が世の中に氾濫しています。
もちろん私のように婚活の現場にいるものにもその実感は切実なのだけど、といって、ほんとうの当事者である結婚世代の人たちが、同じように切実な実感をもっているかといえば、ちょっと疑問に思うところがあります。
結婚に対しておそらくもっとも具体的な婚活の場である相談所に入会している人にしても、難しい現況に対して、それなりの危機感をもって臨んでいるかといえば、みんながみんなそうであるとは感じられません。
それは実際のところ、良くも悪くも、という話ではあるのだけど。

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 良くも悪くも、の「良くも」は、やはり婚活にも心の余裕が必要だということ。
自分の将来をじっくり考えて異性にあいたいする堅実さというのかな、落ち着きが結局はお相手の人にも好印象をもたらすと思うのです。
「悪くも」の方は、いま心から生涯を伴にするパートナーを求めているのだという本気の度合いが、何とはなく感じ取りにくいこと。あの人、本気で私と(ぼくと)付き合うつもりがあるのだろうかという不安を相手に与えかねない、うまくいえないけど、曖昧な腰の据わり方を感じさせる人たちが、いまはけっして少なくないと感じています。

私がいちばん恐れるのは、時は残酷なほど早く過ぎていくということ。
いまは本気でないけど、いざ本気になったときには遅い。人の人生には往々にして起こることだけど、結婚にはとくにそういう事象が起こりがちだと感じます。
いまから思えば、最初に会ったあの人、とてもいい感じだった。向こうもそれなりによい感触で応対してくれたのに……。それをあとで思い起こしてもどうにもなりません。
転ばぬ先の杖とは結局、常に本気の自分であることなのじゃないかなと思います。
少なくとも、つまらない後悔は残さないと思うのだけど。

2012年4月28日 16:18 長井 春美

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