悩ましい選択

 つい先日のことですが、ブライズのとある女性会員の方に相談を持ちかけられました。
やがて30歳になろうかという会社員の女性。ブライズの男性ではない、同じ会社の男性に心惹かれるようになってしまったと彼女はいいます。
彼はずいぶん年下で、自分とはつり合わない気がするけど、気がつけば彼の姿を目で追っている自分がいる。ブライズで声をかけてくれる男性がいるけど、あまり乗り気になれない。これから私はどうすればいいのだろうという悩みでした。

それであなたは会社の彼にぶつかっていく勇気はあるの? と聞くと、それはまったくないと彼女はいいます。だから悩んでいるのです、と。
その悩みを受け止める側、つまり私も、ちょっと悩んでしまう。これが不倫の間柄だとかだと、それはやめなさいと全身で止めることができるけど、普通に恋してしまうこと自体をだれもとがめることはできません。

人はある種の情熱と、現実のあいだをいつも行き来して生きているものです。
どちらが欠けても、人生のゆたかさからは遠ざかってしまう。
私がこういう質の悩みに向き合って、いつも恐れるのは、しかし現実はものすごい速度で過ぎていくということです。情熱やあこがれというのは、現実の時間感覚をどこか麻痺させてしまうものでもあるということ。

情熱やあこがれをほどよく制御できればいいのだけど、そこにはそれなりの人生経験も要ることでしょう。だから難しい。
「結婚」は、情熱をものさしに考えるべきことか、現実をものさしに考えるべきことなのか、それをまず自分なりに「決定」していくことが大事かもしれません。
どちらに重きを置いても、それなりの覚悟が要ります。その覚悟の有る無しが、婚活の成否を決めるのかなあ。それは男性も女性も変わりません。

2012年2月18日 10:48 長井 春美

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