一年の計は元旦に

 明けましておめでとうございます。
おめでたいということばを発することに、少しとまどいを覚えるくらい昨年は悲しく苦しいことの連続でしたが、時が癒やしてくれるものもそれなりにあると考えれば、いまは古い年が去り、新しい年が来ることのよろこびをしみじみ味わいたいと思っています。

さて、いまはもうあまり言われることが少なくなりましたが、以前はお正月がくるたびに、「一年の計は元旦にあり」ということばを、世の大人たちに繰り返し聞かされていた記憶があります。
元来は、何事もはじめが大事という意味であったようですが、いまは、はじめに綿密な計画を建てそれにしたがって行動しなさい、というような意味に変化してきているようです。もちろん、どちらの意味も大事にしたいなと思います。

結婚相談という場で、時折思うことですが、今日という日を何気なく生きていると感じさせられる若い人が少なくありません。この「何気ない」という感じをうまく表現するのはむずかしいのだけど、人生という過去も未来もあるその線上で、ただ点としていまを生きているという感じでしょうか。
いまは結婚しにくいといわれている。だから急いで婚活の場にやってきている。まわりがうるさくいうからここにきている。そういう動機というか経緯は聞こえるんだけど、ではあなた自身は結婚を、自分の人生の中でどのように位置づけているのかはあまり聞こえてこない。自分の人生という線と、結婚というものの接点が、すごく曖昧な状態にいる人が少なくないと感じています。

一年の計を考えるお正月って、とてもよい機会なのですね。一年の計を考えることは、もしかすると一生の計を考えることにも通じる。
自分はどんなふうに生きたいのか。そのために結婚はどのような意味をもっているのか。それをじっくり考えていくことが、婚活のほんとうのスタートなのだと私は考えています。

2012年1月 3日 22:59 長井 春美

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