視点を変える

 少し大げさな言い方になるけど、人生というものは、ほんのちょっとした目線の変化で、よい方向にも悪い方向にも動いていくものだと感じることがあります。

「婚活」も、もちろん、そう。

たとえば、ブライズという同じ相談所に籍をもって同じ期間婚活をしている人たちのあいだでも、「よい出会いがありません」といつも嘆いている人もいれば、「よい人ばかりで、どなたに焦点をしぼればよいのか困ってしまう」と、また別の悩みを抱え込んでしまう人もいます。
これなど、同じ環境、同じ事物でも、それぞれの見方で違う風景が見えてしまうことの典型といってよいのかもしれません。

お見合いという場で、お相手に向ける視点として、いまとても多いだろうと感じるのは、「この人は、結婚すれば私に何を与えてくれるのだろう」という感覚でしょうか。
そういう目で、お相手の条件を眺めているし、お相手の話を聞いている。

それは、経済的な部分で、受け身の立場になりやすい女性に多いと思われがちなのだけど、日常生活の中、精神生活の中で、どう自分の面倒をみてくれるのかと、そればかりを考えている男性だって、実は少なくないと思う。
つまりお相手に求めることは、父親にかわって面倒をみてくれるか、母親にかわって面倒をみてくれるかの違いだけであったりもするのです。

結婚は視点をかえれば、面倒をかけ合う関係性といえなくもありません。
もちろんそれだけじゃないけど、そういう要素も備えているということ。そして、ちょっと心を進めて考えてみると、面倒をかけられることを、よろこび合う関係でもあります。
本質的にそれは、損得ではかれない関係性。その意味で、夫婦の関係性は、親子のそれと似ていなくもありません。

お見合いではじめて会う人に対して、「結婚すれば、私はこの人にいったい何を与えることができるのだろう」と、いちど自分の視点を変えてみてはどうでしょう。

相手の足りないところを嘆くよりも、自分の足りないところを見る方が、自分を磨くという意味で、よほど建設的かなと思うのです。
与えることが、自分を進める第一歩なのかな。

2011年12月24日 14:10 長井 春美

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