新年早々眺めていたネットのニュース(SANKEIBIZ)で、ちょっと気になる話を見つけました。見出しはこういうもの。「サプリあげるのちょっと待って『栄養は食事で』が基本」。この記事によれば、国立健康・栄養研究所の行ったアンケートに対して、就学前の子ども、つまり幼児をもつ親の15%が、ビタミンやミネラルを凝縮したサプリメントを自分の子どもに与えた経験があるといいます。
これについて専門の研究者は、「そもそもほとんどの子どもは栄養不足でもないし、食事から栄養摂取するべき」と語っていますし、当のサプリメント業界の関係の方が、「食への関心を深めるためにも、幼い子どもは食事で栄養を」と話しています。
15%の親の気持ちにしてみれば、現在はインフルエンザ対策というのもあるのだろうし、自分が日々与えている食事への不安というのもあるかもしれません。頭がよくなるサプリとか効能にうたわれていれば、人より早くわが子にという気持ちがついつい生まれてしまうのかも。根っこにはたぶん、それぞれの親なりの愛情があることでしょう。でも、でも、それにしたってこれはちょっと“安直”なのじゃないの、と私は思ってしまう。
“婚活”の世界も、実はこれと似たような状況がそこここにあるような気がしています。ネットを使ったお見合いシステム。巷にあふれるお見合いパーティー。こういうものの大半が手軽にコンビニやドラッグストアで買ってきたサプリメントのようなものに思えなくもない。いちど使ってみたけどあまり効かないから、こんどは違うのを試してみる。そんな感覚かな。
ではほんとうに“婚活”の栄養が身につく食事って何だろうと考えてみると、「自分自身にとって結婚とは何?」というのを、じっくりじっくり考えてみることなんだろうと私は思います。じっくり考えるというのは、食事でいえばよく噛むということ。よく噛めば栄養も身についてくれる。即効性はないかもしれないけど、いつか必ず身につく。そしてそれがいちばん大事。つまりサプリにたよらないあなた自身の力なのですから。
効能や即効性をうたう相談所でいたくないなと思っています。美味しい食事を楽しんで囲む食卓の仲間でありたい。結婚って、互いの相性、素材がよければ、ほどよい苦みも甘さもあって、案外美味しい(笑)。そのほんとうの美味しさを知るには、よく味わい、よく噛まなくちゃいけないけど。
