脳の活性

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 沈思黙考という言葉がありますが、人間の頭がもっともよくはたらいているのは、実は身体を動かしているときだと聞いた記憶があります。あとは、ちょっとした面倒ごとに直面したとき、人と対面して話しているとき、人間の脳はとてもよく活性するようです。
もちろんみんな聞きかじりなんだけどね(笑)。

と、人間の脳がよくはたらく要素を考えてみると、昨今の人間の生活から遠ざかっていったものばかりじゃないかとふと気がついて愕然としてみたり。当たり前と言えば当たり前の話なのですが、暮らしが便利になることは、人間の脳を使わせないようになることでもある。
使わないと衰えるのは、人間のあらゆる臓器の抱えるサガで、それはたぶん脳も同じことでしょう。

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 婚活というのは究極、「面倒ごと」です。人と対面することでもあるし、まあ、それなりに移動も必要ですから、実はすばらしく脳をはたらかせる行為でもある。ちなみに、人間の脳が生まれながらに抱える命題は、個体の維持と種の保存であるといわれていますから、当然その後者に関係して、必然的に頭が自然にはたらくことではあることでしょう。

ときどき私は、このネットワークの向こう側にいて、動かないでいて、面倒ごとを避けていて、対人を嫌っていて、でも、どこかに生来の願望から、恋や結婚や、そういう諸々にあこがれか、あるいは必要を覚えている若い人たちを連想することがあります。
そして、ちょっと動くこと、ちょっとその気になることによって、脳のシステムみたいなものがすべてはたらきはじめる、そんな姿を想像することもあります。

脳の活性って、別に賢くなるという話でもなくって、人間を活き活きさせることなのだろうと思うのですね。ひとりの人間の活性がもうひとりの人間の活性と結びついて、それぞれの活性がさらに深まる。そういう「婚活」であってほしいなとつくづく思います。

2015年8月29日 10:48 長井 春美

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