結婚の現実

今日の写真

 前から何度かお話していることですが、それまで婚活がうまく進展していなかった人が、あるときを境に何かしら変化して、それからスムーズに結婚への道を歩んでいくといったことが時折あります。
婚活のターニングポイントといえるものなんだけど、何が変わったのか、私なりに感じるのは、結婚を「自分のこと」として考えるようになったとき、そういう変化が起こるのかなという気がしています。
それまでは、ある程度の年齢になったからとか、親があれこれうるさいからとか、どちらかといえば外的な要求にひっぱられて婚活していたのが、あるときから自分自身の願望として結婚を考えはじめた。そういうときに何かが変わる。
せっぱ詰まっているとか、焦っているとか、そういうのとはちょっと違う。結婚願望の真実味というのかな、そういうものが心に芽生えると、発することばひとつにしても、説得力をおびたものになってくる。そういうことなのかもしれません。

今日の写真

 自分のこと、というのは、ことばを換えれば「リアリティー」といってもいいのかな。つまり、夫となる自分、妻となる自分、やがては母となる自分、夫となる自分。そういう姿が、一定のリアリティーをもって描けるようになってはじめて、結婚をほんとうにリアルなものとして考え、感じられるようになるということなのでしょう。
ちょっとした苦言をひとつ呈するなら、最近の婚活最中の人たちには総体として、このリアリティーが薄いような気がしないでもないのです。

ところで、リアリティーがほどよく薄いというのは、ほとんどの人には案外心地よいもので、だから婚活を受け入れる側も、それを表面に出すのは抑え加減といった傾向があるような気がします。ある日ネットで入会して、希望の人を書けば、ある日何人かのお見合い対象の人が送られてきて、そのうちの誰かにメールを送り、また送られてくる。そこに、「リアリティー」を感じとるタイミングはあるのかなと、ふと不安を覚えます。
結婚をめぐって人の「肉声」が行き来する婚活の環境が、リアリティーを覚醒する場になるのだろうと考えている私は、ちょっと古いタイプなのかな。といって、考えを改めるつもりは毛頭ありませんけど(笑)。

2015年8月22日 10:45 長井 春美

過去のコラム

back number