会話の達人

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 どうも私は会話が苦手で……という人が最近増えてきたように感じています。最近というより近年という感じかな。どちらかといえば男性に多い。女性とうまく付き合うことができないことについて、免罪符のように、ぼくは会話が苦手だから、と話してくる人がいまは少なくありません。

ところで、彼らは、こういうときの〈会話〉を、異性を楽しませる話、ときに異性を笑わせる話というようにひとり勝手に思い込んでいる場合が多いように思います。それがうまくできないから、ぼくは会話が下手と自分で決めつけている。

でも会話って、一方通行に成り立っていくものではありません。
自分が楽しい話をしようなんて気負ったり、それができないと鬱屈してないで、この際いっしょに〈会話を楽しむ〉というように、方針転換をしてはどうでしょう。おしゃべりな人はおしゃべりなりに、寡黙な人は寡黙なりに楽しめるのが会話。話すのが苦手という人も、相手の話をしっかり聞くことはできるはずです。それも会話を楽しむ大事な要素。

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 会話の上手下手の話のときに、いきなり大達人のことをいうのも何だけど、明石家さんまという人は、究極の聞き上手だと私は思っています。話をよく聞いて、その人の面白味をしっかりつかむから、一般の人相手でも芸能人相手でも、他にはないその人の味を引き出しうまく笑いに変えることができる。

面白い話、楽しい話、それはもちろん内容にもよるけど、延々続けられても空疎な気持ちになるときもある。でも、寡黙であっても、どんな話もちゃんと聞いているよというサインを送ってくれる人との会話は、もうちょっと心の深い場所で楽しいと感じる。
ほんとうの会話上手は聞き上手、というお話です。

2015年3月21日 10:37 長井 春美

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