小さな幸せを積む

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 会員の方との会話の中で、あなたにとって幸福とはどのようなものですか? と尋ねると、当たり前の話だけど、たくさんの答えが返ってきます。家族に恵まれるとか、生活に不自由のないお金を得るとか、よい仕事をして業績をあげるとか、それは諸々。
ではいま現在、日常の暮らしの中で、あなたはどのようなときに幸福を感じますか? と尋ねると、悩んで口ごもってしまう人が案外多い。それはたぶん、普段の暮らしと幸せをセットで考える機会が少ないからではないかなと思います。

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 結婚と幸福は、よくワンセットでとらえられますが、このときの幸福は、たいていの場合、最初の、家族やお金や仕事やという、目に見えやすいものを指しています。
でも、私は、よい結婚にとってほんとうに大切な幸福とは、たぶんだれにもある、日常のなかで折々に感じる、あ、いま私、幸せだ、と感じる、あまり目に見えない感覚なのかなと思います。意識しないだけで、だれもがもっている幸せ感。結婚という局面でいちばん大事になるのは、そういう小さな幸せ感への共感なのだろうと思うのです。
たとえば、私は小説を読むということが好き。よい本に巡り会えたときは読中も読後も幸福感の中にあります。パートナーには、本の中身に共感してもらう必要はないのだけど、そういうことに幸せを感じる自分の感覚には共感してほしい、ということでしょうか。
別に小説に限るものではなく、映画でもよいし、音楽でもいい、趣味の手芸でもいいし、料理でもいい。もちろん、仕事でもいい。日常の細々とした〈幸せ〉に共感しあえる結婚生活が、実はいちばん幸せなのではないのかなと思います。

お金や容貌や、目に見えるものは移ろいやすいが、人間の感覚は移ろいにくい。よい結婚、幸せな結婚を考えていただくヒントになればいいと思っています。

2015年1月24日 10:44 長井 春美

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