子離れ、子離し

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 毎日のように入会のための面談で、ご両親がたとお話ししていると、私自身も含めてのことですが、どうも世の〈親〉というものは、子どもをどう育てるのかについては、日々考え悩み奮闘しているつもりであっても、その子育てからいつ身を退くのかについてはあまり考えないものなのだなと思ったりします。
いわゆる子離れ、子離しのタイミングです。

それは世の中おしなべて結婚が高年齢化していることも一因なのかなと思います。
もう二昔ほども前になるのかな、さだまさしさんが作り山口百恵さんが歌った『秋桜』という名曲がありましたが、結婚前夜の母娘の心情を歌う歌詞には、結婚が親離れ子離れのタイミングということが織り込まれていました。あれは当時の一般的な親子の心情であったと記憶しています。
歌の主人公の年齢などはもちろん描かれていませんが、たぶん20歳前後と思われます。だって、女性が30歳も過ぎて、「今日だけはあなたの子どもでいさせてください」なんていうのは、あくまで私個人の見解だけど、ちょっと気持ちが悪い(笑)。

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 いまは男女の違いなく、30歳を過ぎても、ときに40歳を過ぎても、幼時からの子育ての延長線上にある親子がとても多いのではないだろうかと感じています。それも、心情的なことだけではなく、日常的な生活において、面倒を見てくれる人、面倒を見てもらう人の関係がずっと持続している場合も多いのではないでしょうか。

心がまえも、生活面でも、〈自立〉した人というのは、結婚していく人の大前提なのだけど、そのような人間性を子どもにはぐくむためには、親が無理にも自分の内から子どもを離していく、剥がしていく意図と覚悟がいるのだと思っています。

2014年11月 8日 15:20 長井 春美

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