話せば分かる

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 〈話せば分かる〉というのは、ドラマなどでは、いまさら話してもしかたないだろうというときによく使われる常套句ですが(笑)、人間の関係性において、話せば分かる、話さなくては分からないということが、じつはたくさんあるのだろうと思っています。

私たちはどうしてか、たとえば〈話さなくても分かり合える〉というように、言葉を介さなくても通じ合える関係を至上のものと思いがちですが、そのような関係性を築くには長い年月が必要でしょうし、そして、この人たちはいまさら言葉など必要ないだろうと思える仲の良い夫婦に限って、よく語り合う人たちであると感じます。もちろん、私が見聞きしている範囲のことではあるのだけれども。

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 交際のはじめ、そして途中、なかなかお相手のことが分からない、自分のことが分かってもらえないという悩みを訴える人が少なくありませんが、よく話を聞くと、互いの人間性や方向性が大きく異なっているというわけではなく、単に会話する機会が少ないというケースが案外多いことに気づきます。
話す必要のない間柄なんて求める前に、いっぱい話していっぱい聞くことが大切なのだと思います。たっぷり話した上で、やっぱり違うと思ったら、きっと何かが違うのでしょう。たっぷり話しても、まだ話し足りないのなら、それはきっとよい相性に恵まれたのだと思う。そういう相性の基準値は、〈話さなくても〉ではなく、〈いっぱい話したから〉に置く方が、うまくいえないけど建設的なのじゃないのかな。

婚活という局面で、話すことに億劫であってはいけないし、横着であってもいけないと思います。いま、若い男性に、話すことを厭う気配を感じることが多いかな。でも、それもまたくりかえすほどに話せるようになってくるものです。何ごともやはり経験なのですね。

2014年11月 1日 10:29 長井 春美

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