親の気遣い

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 私が結婚相談をはじめたひと昔、ふた昔(笑)と、いまを比較して、大きく変わってきたもののひとつは、もちろん、結婚しようとする若い人たちの気質そのものですが、変化してきたもうひとつは、結婚適齢期にある子と親の関係性ではないかなと思っています。
ご両親も関与されることの多い相談所であるから、感じとることのできる事柄でもあることでしょう。

結婚が、子どもの〈個〉というより、それぞれの〈家〉の課題でもあったひと頃(30年も前でしょうか)は、少なくとも結婚について、親の意向がそのまま子どもの意志になったことも少なからずありました。頑固親父の鶴の一声がそれなりに力をもっていた時代ですが、いまはそのような親御さんがすっかり減って、むしろ子どもの意向のありかを探ることに汲々としているような親御さんに会うことが少なくありません。
〈結婚〉にとって、どちらがよい時代といえるのかなと、ときどき考えるのだけど、もちろん答えなんかでるはずもありません。

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 子どもの意向や生き方を尊重するのは大事なことだと思うけど、結婚について、子どもに、親としての自分の意向を伝える、つまり〈向き合う〉ことを恐れているような親御さんの姿を眺めることも、いまは多々あるのです。

結婚しないという人が増えているといわれる現在、きちんと自分に向き合ってくれる親の強い、心からの声が、曖昧な場所にいる子どもの道しるべになることがあるのじゃないかなと思います。
もちろん、頑固親父の頭ごなしのひとことは、やっぱりこの時代にはそぐわないと思うけれども。ただ、子の将来を思う〈気骨〉は、現在の親に必要だと感じます。

2014年10月 4日 11:42 長井 春美

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