親の鑑

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 ご両親ないしは親御さんのどちらかにまず会い、それから息子さんや娘さんに会う。親子で一度に会う。それも、私たちの相談所にはよくあるパターンといえるでしょうか。
もう何年、たぶん何百回とそのような出会いをくりかえしてきても、そのたび頭に浮かぶのは、親子ってほんとうに似ているという感慨。
容姿などはもちろん当たり前の話なのですが、心の姿もやっぱり似ているのだなと感じずにいられません。子は親の鑑というけれども、それはどのような時代にもいえる人間の真理なのでしょう。
具体的な結婚までのあれこれはもちろん、実際に結婚する息子さん娘さんにお会いしてはじめて動きはじめることなのですが、親御さんにお会いした時点で、この人の娘なら息子ならこういう感じの人がよいかなと、頭の中で簡単な出会いの図面を描き始めることもあります。

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 以前に比べていまは、自分の主張や要求が先に来る。そういう親御さんが増えてきたという実感もあります。すると当然、娘さんや息子さんも、自分の主張や要求が先に来るパターンも多い。自分や家族にとって望ましい結婚を求めて相談所へ来られるわけですから、主張や要求がなくては、私たちも逆に困るわけですが、それも過ぎては、お相手の意を得られないことが多くなる。結果、結婚しにくいことにつながります。

自分のことをちょっと後回しにして、お相手の立場や事情をおもんばかる、そういう心の姿勢が感じられる親御さんの子たちは、やはりそういう心のカタチが身についていて、そして結婚への道のりが結果としてスムーズであるとも感じます。
自分の子が大切なのと同じように、相手の親御さんにとっても、自分の子どもは大切なのだという、さして意識しない自然なみんなの合意がよい結婚をはぐくむものです。
自分だけ、自分の子だけ、という感覚は、〈結婚〉にはあまりそぐわないといえるのかな。子は親の鑑同様、子育ての名言には、〈親が育てば子も育つ〉というものもあります。 子どもの結婚は、いくら年齢を重ねていても、親自身が変わっていく、育っていく好機なのかもしれません。

2014年7月 5日 12:02 長井 春美

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